角度は”適当に”。難しく考えすぎない。 フェリーグライド②

 川を流されずに横切る動きを「フェリーグライド」といいます。

フェリーグライドが失敗しないためには、三つのポイントがあります。
① 見る場所
② ボートの角度
③ パドリング

② ボートの角度

流されずに横切るには、ボートの角度がとても重要。

ダメな角度がわかれば、消去法でいい角度も見つけやすいです。

ダメな角度とは、
 流される角度
 横への動きを止める角度

です。

ダメな角度 その1 流される角度



どんな緩い川でも、流れに対して横向きよりも下流にバウ(=ボートの前)が向くと、下流へと下ってしまいます。
下流に向かって漕ぎ進むことになるので。

ダメな角度 その2 横への動きを止める角度



フェリーグライドは、できるだけ横方向への慣性があったほうが、スムーズに渡りやすいです。
流れに対して縦向き(バウが上流向き)になるほど、横方向への動きが止まってしまいます。
初心者にはわかりづらいと思いますが、川の流れには、いろんな溝(ミゾ)があります。
流れとボートが平行になるほど、その溝にはまりやすいです。
溝にはまると、横移動の動きが止まってしまいます。
できるだけ斜めもしくは横向きにして角度を違えたほうが、溝にははまらないです。

ダメな角度をふまえて、「適当に」!
それでは、いい角度とは。
横向きよりも下流へ向けない。
なおかつ、上流へまっすぐにならない。
その範囲で角度を作っていきます。



そこで大事なのが、「適当さ」です。
ボートに流れを受けて、横方向へと動かしてもらう角度をさぐっていきます。
難しく考えずに、感覚的にやればいい。

「このままだと流されちゃうな」と思ったら、バウを流れに対して浅い斜め上流向きへ。
反対に、「このままだと、狙った場所よりも上流へ行ってしまいそうだな」と思ったら、バウを深く横向きに近い斜め上流に。

横向きに近くなるほど、ボートに当たる流れの幅が広くなります。
縦向きに近くなるほど、ボートに当たる流れの幅が狭くなります。
角度によって、流れを受ける幅を変えていくわけです。



「適当な」いい角度を作るコツ。
それは行き先を見つづけることです!

いつでも、見るのは大事

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