かなわないものとは闘わない。 フェリーグライド①

 川を流されずに横切る動きを「フェリーグライド」といいます。

フェリーグライドが失敗しないためには、三つのポイントがあります。
① 見る場所
② ボートの角度
③ パドリング

①見る場所
フェリーグライドに限らず、流れの中ではとにかく「どこを見てる?」かが大事。
何よりも。

目線が難しいのが、流れに入るエディラインを越えるときと、越えたあとと、見る場所が違うから。

流れへ向かっていくときには、ボートをエディラインに対して横向き、もしくは横向きよりも斜め上流方向へ向け続けます。
そのとき目線は、エディラインに対して越えたい角度の上流方向を見ています。
(厳密にいうと、エディラインの上を重心が超えきる瞬間まで)

重心がエディラインを越えた瞬間から、次に渡る先(対岸へ渡るなら、対岸のエディの水が止まっている場所)に目標にします。

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適切な角度を作るためには、これから進んでいく先(対岸)を見られるといいです。
でも初心者がやってしまいがちなのが、エディラインを越えきっているのに上流側をいつまでも見続けてしまうこと。

行きたい先は、上流ではなくて対岸です。
行き先を見れていないので、流れに対するボートの適切な角度を作れません。

だから思いのほか上流へ進んでしまったり、ボートが流れに対してまっすぐに向きすぎて横方向への動きが止まったりします。

これは「流されまい!」「流れへ向かって行かねば!!!」と流れと闘ってしまっているときにやりがち。
「流されてもいい」、もしくは「流れに押してもらって」といったかんじで、流れに手伝ってもらって動かしてもらう感覚をもつといいです。

かなわないものとは闘わない。
仲よくして手伝ってもらう。
そんな気持ちが大事です。

中級者がやってしまいがちなのが、近くのエディラインや波を見てしまうこと。

視界が狭いと、状況判断がしづらくなります。
また、気持ちの余裕もなくなりがち。
見ている場所が近いと、ボートの進みも悪くなります。
対岸に渡る場合は、流れから出るエディラインに対する角度の準備もしづらいです。

エディラインを越えながら、止まっている水、もしくはこれから乗っていきたい流れの先を見るようにすると、スムーズです。

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雨がパラパラと降りましたが、気にならない気候になりました。


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