大人には大人なりの上達方法(その2)言葉にする

体力と時間があり余っている若い頃と違って、社会人になるとなかなか暇を作れません。
その中でも上達するには、ちょっとしたコツがあります。

前回の「因数分解」に並行して意識したいのが、
「言葉にする」
です。
カヤックに限らず、運動の上達にはかなり大切なポイントです。

例えば、うまくできたとき。
何をどう意識したらうまくいったのかを、言葉にしておくといいです。
そうすると、同じ感覚を再現しやすくなります。

例えば、
うまく体幹を使えた時は、腕の力がいらなくて軽くスーッと動いている感覚。
体幹を使う感覚は、お尻でボートを動かす感じ。
ボートを曲げたい時には、パドリングの後半に腰を前に向かってひねる感覚。
・・などなど。

その感じ方は人それぞれ。
自分の感覚を素直に受けとめるといいです。
確実に再現して繰り返せるようになると、身に付けるのも早くなりますね。

反対に、うまくできないとき。
どんなところで失敗したのかを、言葉にしておきます。
そうすると、同じ失敗を繰り返さずにすむので、成功の確率を高めやすいです。

「言葉にしよう」と考えながら漕いでいくと、自分の内側のいろんなセンサーが鋭くなってきます。
身体のどの部分を使っているのか、どのタイミングで力を込めたのか、どの方向へ動かしたのか・・などなど。
同時に、他の人の動きの違いも見えるようになってきます。
観察する力がついてくるんですね。

そういうわけで、「言葉にする」といろんな効果があります。
カヤックに限らず、やってみるといいですよ。

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流れ入門クラスを開催しました。

今回参加のOさんのの趣味は、卓球。
新コロで体育館が閉鎖されてしまったので、10年ぶりにカヤックを復活!
学生時代に静水を漕ぎ込んできただけあって、下半身を使って力強く動かせていました。

次回は中級クラスでお待ちしています!
川下りをしましょう。