水のキャッチ、それって100%なの?

カヤックは、水をつかまえて、それを支点にしてボートを動かしていきます。
支点がしっかりしているほど、ボートを動かしやすくなります。

大事なのは、キャッチ。

水をつかまえるには、ブレードの面にどんな水圧を受けているのか、感じるチカラ(センサー)が敏感になっているほど、やりやすいです。
センサーの感度を高めるには、スカーリングがいちばん効き目があります。

スカーリングで真横にボートを動かす。
そのためには、

ブレードを動かす軌道は直線で
ブレードの面の角度を一定に
ブレード全体を水中に入れ続ける
スピードは一定に
パドルは垂直に

その上で、ブレード面に当たる水圧を、できるだけ一定に保って動かしていきます。

前に進むストロークと同様に、進行方向を見るようにすると、ブレード面の微調整をしやすいです。

スカーリングをやっていくうちに、微妙な水圧のコントロールができるようになってきます。
それが、ブレード感度が上がった状態。

ブレード感度が上がると、水をとらえているのかどうかがわかるようになります。

講習では、スイープストロークを100%のキャッチでやってもらうのですが、ちゃんとできるひとはほどんどいません。
だいたいのひとは、80~90%のキャッチを100%だと勘違いしています。

スカーリングの練習のあとに100%のキャッチを練習すると、その10~20%の足りなさがわかるようになります。
100%のがっつりつかめている感覚。
それがわかると、ワンパドルの効き目が変わってきます。

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中Bクラスを開催。

今シーズン2回目のMさんと、三重からはるばる参加のMさんのおふたりでした。
三重のMさんは、普段はシーカヤックに乗っているので、リバーとの違いなどについて話しつつ、漕ぎました。

リバーカヤックは回転性、ボートの浮力の小ささがシーカヤックと違うので、普段わかりにくい自分の「クセ」が如実に出てきます。
左右差などの修正をするには、リバーカヤックをたまに漕ぐのはいいのかもしれませんね。

パドリングについては、こちらの記事にも書いています。
よかったら参考にしてみてください。