- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
リバーカヤックは、流れを知るほど、できることが増えていきます。流れに運んでもらう、流れとともにボートを動かす。スクールでは、川でしか味わえない楽しさを体感してもらっています。
水の流れは一方向ではない
レッスンの中でときどきやるのが、「漕ぎ上り」。川を上流に向かって遡っていきます。水の動きを知るのには、いちばんわかりやすい練習方法だと思います。
このときに参加者に出す課題は、「できるだけラクができる作戦をたてて、上ってみる」です。参加者それぞれが自分なりの仮説を立ててから、漕ぎ上ってもらいます。
多くのひとは、流れの緩やかなところを上ろうとします。ところが実際は、上流へ向かっている水の流れを見つけたひとのほうが、ずっとラクに上れてしまいます。
漕ぎのぼりで感じてほしいのが、水の流れ。それをいかに利用するか、という視点です。
川の流れは、ただ単に下流へ向かっているだけではありません。水は、地形によっていろんな方向に向かって動いています。
力まかせに動かそうとするひとほど、川の流れ、水の動きを無視してボートを動かしてしまいがちです。でも、人間の力には限界があります。自然の力にはかないません。
ラクに漕ぎのぼりをするには、上流に向かっている水の動きがどこにあるのかを知り、それを利用することです。
逆流している水の上に乗ると、するすると上流へボートは運ばれていきます。水の動きが上流へ向かうのを助けてくれるのです。
反対に、下流へ向かっている流れの中にいると、流されながら進むわけですから、余計に力が必要ですし、なかなか前にも進みません。ルームランナーの上で走っているような状態になります。
それがわかるようになると、上れなかったところが軽い力で進めるようになります。あまりにもラクに上れてしまって、ちょっと不思議な感覚だったりします。
水の流れを読む二つの見るべきところ
水の流れを読むとき、わたしは二つのことを見ています。
ひとつは、大きく地形を見る。流れを遮っている岸のでっぱりや岩の位置によって、水の動きが変化します。
もうひとつは、水面のようすを見ることです。下流に流れているのか、川底から湧きあがっているのか、落ち葉が集まってとまっているのか。水面のようすで水の動いている方向がわかります。
オリンピック競技でもあるカヌースラロームの選手たちは、微細な動きの違いまでを感じています。岩が分けている水が合わさっているところ、岩にぶつかってはね返っている圧、立っている波の巻き返し。そんなところまで意識しているんだ!と知って、びっくりしました。
水の力に手伝ってもらうほど、ラクに速くボートを動かせます。自分が行きたいラインを進めるには、どの水の動きを利用するのか。選手たちは、それを読みとる感度を日々練習で高めています。
漕ぎのぼりは緩やかなところでも、岩が点在する流れでもできます。水の動きを身体で感じるセンサーを磨くには、ぴったりの練習方法です。
こうした水の動きを感じる感覚は、一度身につくと川を見る目が変わります。
**
カヌースクールグラビティは、水の動きを楽しむレッスンを毎日ひとりから開催しています。初心者から中上級者まで7段階のクラス分けで、レベルに合わせたレッスンを行っています。

- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ