パドルを二本の指で持つとしたら、親指と何指?
多くの人は親指と人差し指でもってしまっています。
でも使いたいのは、親指と小指です。
道具を扱うもののほとんどは、親指と小指で持つ。
ゴルフのクラブ
野球のバット
テニスのラケット
剣道の竹刀
消防のひとから、ロープも小指で持つと聞きました。
そして今日は、バイオリンの弓も、親指と小指だと知りました!
小指を使って持つ理由
いちばんの理由は、
脇がしまること。
脇がしまると肩が下がり、お腹のチカラを伝えやすくなります。

親指と小指でもつと、脇があきにくい。
なぜなら腕と体幹がバラバラになりにくく、手に持つ道具と体を一体にして動かせるからです。
パドリングは押す動きと引く動きを同時にやっています。押すのも引くのも、脇がしまったほうが強い力を出せます。
体とパドルを一体に保ちやすいので、ロールも上がりやすくなります。
二番目の理由は、
腕を長く使えるので、大きな動きをしやすいこと。
背骨の両脇にある肩甲骨から腕ははじまっています。

小指で持つと、肩甲骨の内側(背骨の脇)からを一体にして使えるので、大きなストロークを漕げます。
人差し指と親指で持つと肘から曲がりやすく、小さな動きになりやすいです。肩も上がりやすく、肩や腕がすぐに疲れてしまいます。長距を離漕ぐのは大変です。
ワンストロークで10センチメートル長く漕げれば、10回漕ぐと1メートルの違いになります。
三つ目の理由としては、
力まない、力めない。
ギュッと強く握れないので、結果、やさしく持つことになります。ブレードからの感触を得やすくなり、水のキャッチがわかるようになります。
親指のつけねが痛くなるのは
漕いでいて親指のつけねあたりが擦れて痛くなるひとは、親指と人差し指で持っている可能性が高いです。
パドルの持ち方は、基本中の基本。もつ指でパドリングのフォームそのものが変わります。違いを試してみてください!
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