川下りをしていて、ふいにぐるっとボートが回される。
いきなりグラッとエッジがとられる。
流れに入りたいのにはじかれる。
これはぜんぶ流れの境い目、「エディライン」のしわざ。
それがどこにあるのかがあらかじめわかっていると、心の準備をしやすい。
流れの境い目は、だいたい以下の4つ。
① 湧きあがりと流れの境い目。
② 流速差の違った流れがぶつかっているところ。
③ 違う方向からやってきた流れどうしがぶつかっているところ。
④ 湧きあがりどうしがぶつかっているところ。
① 湧きあがりと流れの境い目。
川下りをしていてやられるのは、だいたい①のエディライン。
瀬が終わってほっとしたところに現れます。
川下り初心者は「終わった」感があるので、ついここで油断しちゃうんですね。
エディから流れへ出るときの②が苦手なひとも多い。
流速差が大きく、いきなりまわされる、くわれるからだ。
② 流速差の違った流れがぶつかっているところ。
同じ方向へ流れているので、あまり険悪でないエディライン。
フェリーグライドをしていて川の真ん中あたりでまっすぐになったり回されたりするのは、②のエディライン。
③ 違う方向からやってきた流れどうしがぶつかっているところ。
本流と支流が合流しているところや、中洲の下流側、流れが集まって瀬になっているところにもできるエディライン。
流れに対してまっすぐになると、エッジがとられてバランスを崩しやすい。
流れと同じスピードになると、やられやすい。
④ 湧きあがりどうしがぶつかっているところ。
増水した川など、深くて流量があるところにできる。
ボイルの位置が変化するので、境い目も移動してとらえどころがない。
境い目が見えてくれば、そこでどう動いていけばいいのかがイメージしやすくなる。
確度やパドリングのタイミングを合わせていけるようになるから。
まずはどこに流れの境い目があるのか、流れをよーく観察してみましょう。
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流れ3クラスを開催。
ちょっと水位が上がったので流れにパワーがありました。
フォワードストロークでボートをしっかり進められるおふたりだったので、楽しく漕げました。
フェリーグライドやエディキャッチ。
水位が高くなると、エディラインもくっきりはっきりしてきます。
今回は経験値を上げたかったので、たくさんいろんなパターンで動かしました。