川の流れ。
よく観察してみるとわかるのですが、水はすべてが下流へ向かっているわけではない。
横に動いたり、放射状に動いたり、逆流したり、川底へもぐったり、水面へ湧きあがったり。
水の動きがわかると、もっとリバーカヤックが楽しくなる。
まず初心者は、地形から流れを読みとるといい。
ボートを止めるには、止まっている部分がどこなのかがわかっていないと、止まれないからだ。
地形から、流れが遮られている場所がわかるようになる。
止まっている部分はこのあたりだな・・と予測がつくようになる。
次のステップとして、水面の動きを見てみよう。
流れが遮られると、止まっている部分へ向かって、さかのぼる動きが生まれる。
岩の裏側の場合は、岩の両側から。
岸のでっぱりの裏側は、えぐれている岸に沿って。
逆流と下流への流れがぶつかっているところでは、境い目ができる。
ここがエディライン。
ふたつの違った方向からやってくる水がぶつかりあっているので、水の動きは複雑で、一定ではない。
●下流への流れ
●流れが遮られて止まっている部分
●逆流している場所
●流れと逆流がぶつかりあっている部分
この四つが見えるようになると、ボートが格段に動かしやすくなる。
流れの緩やかなところでは、なかなか見えづらい。
まずは陸の上から、速く流れている川を観察してみるといい。
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水の上で流れを知るいちばんの練習方法は、「漕ぎ上り」。
①観察する
岩など流れを遮っているものの周辺に、どんな水の動きがあるのかを観察する。
流れの止まっているところ、緩やかなところ、流れが集まって急なところ、湧き上がっているところ、逆流しているところ。
②仮説を立てる
どこを上っていくのが一番「ラク」ができるのかを考える。
陸の上からこれから漕ぐところを眺めてみるといい。
上流へ上っていきたいわけなので、いちばん理想的なのが上流へと逆流している水に乗る。上流へと運んでもらいやすい。
次にラクができるのは、止まっている部分。
静水を漕ぐのと一緒なので、漕いだ分だけ、ボートが進む。
次にラクなのは、緩やかなところ。
流れがゆっくりなので、強い流れをさかのぼるよりも、ラクができる。
③試す(漕ぎ上る)
実際に漕ぎ上ってみる。
できるだけパドリングに頼らないで、水の動きを極力感じるようにする。
④確認する(水の動きを再度見てみる)
木の葉などがあると、目視しやすい。
完全に止まっているところはほとんどないので、水面の動きを見て、自分が選んだところが楽だったのかどうか、確認してみる。
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流れ1クラスをやりました。
流れの中でのボートの動かし方。
必須の基本技術、流れを読んで「止まる」「横切る」を練習しました。
カヤックを趣味にしよう。
脱・初心者。経験者向けのカヤック講習を毎日やっています。