[パドリング]腕が痛い?どこが痛い?

 漕いでいて、腕回りが痛くなるときがあります。
腕が痛くなるのは、局所的に負荷がかかっている証拠。
そのまま漕ぎ続けると、腱鞘炎など故障の原因になります。
どこが痛いのか、どのタイミングで痛いのかを感じとってフォームの改善をするといいです。

とはいえ、初心者と中上級者は若干痛くなる理由が違います。

初心者は前腕。
肘より手の側の、太くなってるあたりが痛くなりやすいです。

これはパドルを強く握りすぎているのが原因。
緊張すると、強くギュッと握ってしまいやすいです。
できるだけ軽く、柔らかく持つといいです。

ギュッと強く握ってしまうひとは、フェザリング(左手の中でシャフトを滑らせる動き)もしていないことが多いです。
そうすると、水をつかみにくくなって、ますますボートが動かない→さらにチカラが入って強く握る・・のスパイラルにはまりやすいです。

軽くパドルを持つことで、ブレードからの手応えを感じとりやすく、水を捕まえられるようにもなります。

中上級者で痛くなるのが、手首。

パドリングは、引くのと同時に押す動作をしています。
押す側の手首に負担がかかる形になっていると、手首を痛めやすい。
原因のほとんどは、フェザリングができていない。
特に曲がったパドルを初心者から使っているひとは、握りっぱなしになっていることが多いので、注意が必要です。
(はじめの一本は、ストレートシャフトのパドルをおすすめします。)

バウラダーの負荷で手首を痛めることもあります。
バウラダーやスライスなど、ブレードの角度を水の中でコントロールする動きのときに、痛くなるパターンです。
ブレードの角度のコントロールを、手首の返しだけでやってしまうと、手首に負担がかかります。
腕全体でブレードの角度を作るようにすると、手首を痛めません。
腕が背中の真ん中から生えているイメージでパドルを扱うと、ブレードの角度も大きく作れるようになります。

水のキャッチの時に手首が痛い場合は、ブレードを水にいれる瞬間に抑えるような動作をしています。
ブレードの角度が水に対して直角になっていて、スパッと切るように刺せると、抵抗なくブレードを入れられます。
ブレードの面に水が当たって、押しつけるように入れ続けていると、キャッチの瞬間に痛みを感じるようになります。
ブレードの角度を微妙に変えてみると、解消することが多いです。

肘周りが痛くなるひとは、パドリングの後半に腕で引いているかもしれません。
体幹を使えていないので、ボートの重さと、自分の体重を腕で動かしていることになります。
手で引くと、フィニッシュでブレードの水抜けが悪くなるので、肘と手首をひねって無意識に水がひっかからない動作をしている人をよく見かけます。
これも肘の痛みを作っています。

痛いまま同じ動作を続けていると、悪化してしまいます。
痛みを感じたら、できるだけ早い段階でパドリングのフォームを見直すといいです。
どのタイミングで痛いのか、どこが痛むのか。

同じ動作を繰り返さずに、あれこれ変えてみると痛くなくなる動作が身に付きます。
 痛くない動作=体幹を使った動き
ってことが多いです。

できるだけ局所に負荷をかけずに、身体全体で動いていけるといいです。

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初心者体験クラス

はじめは、腕が痛いとか腕で引いちゃってるなーとか、そんなことを感じつつ、パドリング。
慣れてくるにしたがって、力が抜けていいかんじに。

2回目以降は力みがとれて、ラクに漕げるようになりますよ!

カヤックを趣味にしよう。
脱・初心者。