川の流れ。
どんなイメージがありますか。
流れのクラスでは、水がどんなふうに動いているかをまず知ってもらいます。
水と闘うのではなく、ボートを動かすのに手助けしてもらうために。
川は、一定に流れているわけではありません。
流れの強いところ、止まって淀んでいるところ、逆流しているところ、ぼんやり動いているところ、川底から湧きあがっているところ、いきなり回されるところ。
いろんな水の動きがあります。
まずはざっくりふたつ。
どこが最も流れが強いのか。
なぜここは流されずにとどまっていられるのか。
水の動きを読むには、地形を読むとわかりやすい。
まずは、水の止まっているところ。
ボートを止めるのに、必要だから。
流されたくなければ、水の止まっているところにいればいい。
地形や岩の配置を見れば、止まっているところはだいたい予想がつきます。
水が止まっているのは、流れを遮っているものの裏(下流)側。
だから、岸のでっぱりの裏側や、岩の陰が、水の止まっている場所だろうと、あたりをつけられます。
流れを遮っているもののすぐ裏側のほうがボートを止めやすく、岩や岸のでっぱりから離れるほど、ぼんやりと下流へ向かう水の動きが出てきます。
ボートを止めたいときには、止まっている水をめざして漕ぎ進む。
止まった水の上に重心が載ると、ボートは止まる。
そんなふうにして、水の動きを考えてボートを操作していきます。
流れに乗りたければ、行きたい方向へ向かっている流れに乗ったらいい。
それは下るときもそうだし、漕ぎ上るときにもそう。
漕ぎ上るときには、上流へ向かっている流れに乗るのです。
上流へ向かう流れ・・。
実は、川の中にはそんな水の動きもあるのです。
観察して、探してみてください。
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