バウドロー。どこで使ったらいい?

 ボートをキュキュッと小さく回すのに便利なテクニック、「バウドロー」。
ボートを止めてしまうので、使う場面を選びたいです。

バウドローとは、バウ=ボートの前側で、ドロー=寄せるストロークのこと。
ブレードを刺した位置に、重心を寄せることでボートが動きます。

止まっている水(エディ)をつかめれば、重心を止まっている水の上へと寄せられるので、確実にボートを止められます。

注意したいのは、ブレードを刺す場所。

エディへ入ってボートを止めたいのに、動いている水をつかむと、動いている水の上に重心が引き寄せられるので、ボートを止められずにダラダラと落とされてしまいます。
特にエディキャッチのときに、エディライン上に刺してしまうことが多いです。
そうすると、エディライン上でボートを止めてしまうので、流れの強いところではエディに入りそびれることになります。

エディキャッチでバウドローを使うなら、止まってる水もしくはボイルの中心に刺すといいです。
もしくは、ボートを止めずにコントロールできる「バウラダー」を使ったほうがいいでしょう。

流れに乗るときにも、バウドローは有効です。

乗りたい流れにブレードを刺すことで、その流れに重心を載せていきやすいです。
ただ、流れに乗りたくないフェリーグライドでは、使わないほうがいいです。
ボートの向きは変わるのですが、流れにも乗ってしまいやすいです。
下流へ向かう慣性がつくので、横移動できなくなります。
フェリーグライドのときにボートの角度をコントロールするなら、スイープストロークをおすすめします。

バウドローは、刺したブレードを中心にボートが回転するイメージ。
バウラダーは、舵取りしながら(前へ進みながら)ボートの向きを変えていけます。

使い分けできるといいですね!

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流れ3クラスを開催。
パドリングを確認したあと、流れへと出ていきます。
後半は、エディキャッチ、フェリーグライドをしながら、川下りをします。


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