見る、診る、観る、視る、看る。
いろんな漢字の「みる」がある。
いずれにしても、意識をそっちに向けている状態だ。
初心者がはじめに意識したいのは「視る」。
「一点に集中して見る、一ヵ所を注意深く見る」という「みる」。
行きたい先にボートを進めるためには、目的地がはっきりしていたほうがいい。
バウを直感的に向けやすいからだ。
それがぼんやりと焦点を絞らずに見ていると、別の場所に視点がうつりやすかったり、全体を見てしまっているがためにバウがさまよってしまう。
「わたしはここへ行きたい」の意思をはっきりとむけたほうが、動かしやすい。
多少、回されても、流されても、見続けることさえできればパドリング技術が上がっていけば目的地へ行きつけるようになる。
反対に、曲がるたびに視線が目的地から外れてしまうと、直感的にボートを動かせなくなる。たとえパドリング技術が上達しても、目的地が意識できていないと到達しにくい。
リバーカヤックは回転性が高いので、回されたときに、ついついバウを目で追ってしまいがち。
できるだけ視線が外れている時間を短くしていけばいい。
じょじょに、目的地へと意識が途切れずに向かっていけるようになる。
***
流れ1クラスを開催。
前半は初級クラスのおさらいから。
「水をつかむ」「行き先を見る」「体幹をつかってボートを動かす」を静水で練習します。
そのあとに、流れへ。
流れのある場所では、地形と流れの読み方、ボートの止め方、流されずに横切る方法をやります。
最近は白丸湖の水位が低いので、数馬峡大橋の下流側で練習することが多いです。
***
● ロール講習再開します