「つかむ」を知るには「逃がす」をやってみるといい

 ワンパドルでボートを動かすには、支点がしっかりできてるかがポイント。
水をキャッチできると、支点はぶれにくい。

何げなく漕いでいると、ちゃんとつかめているかどうかが自覚しづらい。
グラビティの講習でやるのが、スカーリング。

スカーリングとは、前後にパドルを動かして真横方向へ進めるストロークのこと。
なぜ前後にパドルを動かして真横に進めるのかというと、進行方向に対してブレードを斜めに向けて動かすから。

スカーリングの練習は、
① ブレードの軌跡と向きを意識する
② パドルをできるだけ垂直に使う
2段階に分けてやると、感覚をつかみやすい。

① ブレードの軌跡と向き
ブレードに当たる水圧を一定に保つことが肝。
そのためには、直線的にブレードを動かすといい。
軌跡が「8の字」や円弧のように曲線を描いてしまうと、一定に水圧を当てる角度のコントロールが難しくなる。
特に、後ろから前へ動かすときに円弧を描きやすいので注意したい。

② パドルを垂直に
パドルが垂直に近いほど、同じストロークでも効果が高い。
ブレードを刺す側に胸を向けると、身体の正面でパドルを扱えて、垂直に大きく動かしやすい。
パドルを立てているつもりでも、斜めになっている人が多い。
お尻の下をブレードが通るくらいの気持ちでやるくらいが、ちょうどいいです。

まずはこの2点を意識して、バウが左右に振れないように横移動できるように練習するといいです。
前後にブレードを動かしたときにバウが左右に振れてしまうのは、水をつかまえすぎ(ブレードの面に水圧を受けすぎ)。
ブレードの向きを斜めに変えて、水を切るようにします。

***

スカーリングを練習したあとに、水のキャッチを意識すると、びっくりするくらいにうまくできるようになっています。
「逃がす」をやると、「つかまえる」が感じられるようになるんですね。
スイープストロークもフォワードストロークも、ぐんぐん動かせるようになります。

それまでのストロークは何だったの?と思うくらいに、違ってきますよ。

***

流れ3クラスを開催。


前半は水のキャッチを。

後半は流れでも意識してみます。
ワンパドルでボートを動かせるようになると、強いエディラインを乗り越えやすくなります。

講習あとに配信する、ふりかえりの動画。
川の上で撮った動画を再生しながら、うまくできたとき、できなかったときの動きの違いを解説しています。


課題がはっきりして、次のパドリングに違いが出てきます。

***

カヤックを趣味にしよう。グラビティのリバーカヤックスクール
まったく初めての方でも、道具がなくても、はじめられます。

講習は、動画を使ったオンラインのレクチャーなど、よりわかりやすい講習を工夫しています。

朝カヤックはじめました
6/15まで朝ごはんサービス。
雨予報のキャンセルは無料です。