ロール練習のコツ(その1)

カヤックを漕ぐ技術の中で、ロールができるようになると、グッと世界が広がります。

ひっくり返ったときにボートから抜け出すよりも、くるりと立て直せれば安全でもあります。
漕ぎ出せるフィールドも広がります。
水温が低いフィールドでは冷たい水の中で漂流しなくてすみますし、流れのあるところではすぐに漕ぎ出せるのでボートのコントロールを立て直しできますから。
リスクが下がるので、難しいことにもチャレンジしていけます。

ひっくり返ったときに、起き上がる。

これがロールの目標です。

どんな形でもいいので、起き上がれればいいです。
そして、より確実に、よりラクに上がれるとなお、いいですね。

ロールの練習方法について、あれこれ話していきたいと思います。

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ロールを難しくしているのは、
水の中で息ができない
ってこと。
にんげんだもの。(みつを)

身体とボートがくっついて拘束されている状態なので、なおのこと、水の中で怖さを感じます。
にんげんだもの。(みつを)

息を止めて海中深く潜る競技をやっていた友人に、コツを訊いてみました。
近道はなくて、とにかく数をこなすこと。
環境に慣れてくると、だんだんと慌てなくなってくるそうです。

カヤックに乗らなくても、水に慣れることはできます。
水温が低い時期だったら、あえて川じゃなくてもいい。

お風呂の中に顔ごと浸かる。
顔を洗うときに洗面器に顔をぜんぶ浸ける。
水泳をする。
・・などなど。

水温が低くない方が、抵抗が少ないです。
ぬるい水からスタートして、徐々に慣らしていきましょう。

まずはここから。
すっごく単純なのですが、とてもとても重要なことです!

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4月後半から11月まで開催している、ロール講習でお会いしましょう。