あなたはどっち? 「見る派」と「聞く派」

ひとには「見る派」と「聞く派」があります。
(みるには、見る、観る、診るなど、きくには、聞く、聴く、訊くなどありますが、ここでは一般的な見ると聞くを使います)

例えば、昨日のことを思い出すときに、光景を思い浮かべるのが「見る派」。
音で思い出すのが「聞く派」。
それなら、匂いで思い出す「嗅ぐ派」も、手触りで思い出す「触れる派(感じる派)」もありそうですね!

わたしはだんぜん「見る派」。
楽器を覚えるときにも、コード表や手の運びで曲を覚えます。
なので、ちょっと覚えるまでが大変。
「聞く派」のひとは、もちろん音階でしょうね。

そうそう、わたしは人の名前を覚えるときにも、文字(漢字)を思い浮かべて記憶します。
だから「小川さん」と「小山さん」はすごく似ています。
「向井さん」を「筒井さん」と間違えたこともあります(笑)

「聞く派」のひとは、音で覚えられるそうです。

***

講習をしていて、「見る派」なのか「聞く派」なのか、「感じる派」なのか、教える対象を観察しています。(←見る派だから(笑))

実は水のキャッチのときに、いちばん下手なのが、「見る派」。
目でブレードの角度を確認しようとチラチラ見てしまうのですが、一瞬のチラ見では、ブレードの角度を完璧に作るのが難しいです。
5°の誤差を瞬時には見極めにくいです。

その点、「感じる派」はブレードから伝わる手応えでわかります。

そして案外キャッチがいいのが、「きく派」。
「音がしないように水をキャッチしましょう。」
とアドバイスすると、とたんに水のキャッチがよくなります。

***

今回参加のAさんは、ギターが趣味だという「聞く派」でした。


耳をすまして漕いだら、しっかり手応えのあるキャッチになりました。

バシャバシャ音がするときには、ちゃんと水がキャッチできていないとき。
音が気になったら、丁寧にブレードを刺すようにするといいです。

そうそう、打楽器が得意なTさんは「感じる派」で、やっぱり水のキャッチがすばらしいです!
ブレードから水圧の違いを感じ取るセンサーが優れているんでしょうね。

いろんな感覚を総動員して漕ぐカヤック。
おもしろいですね。

***

GWの合宿と講習は、じわじわと埋まってきています。
まだ空いている日もありますので、ご予約はお早めに!