前傾姿勢は万能じゃない

前傾姿勢。

川下りに慣れていないひとは、過剰にやってしまいがち。
クリーク艇のような容量の大きなボートでは影響が小さいけれど、小さなボートではなにかと不都合があります。

① バウが沈む
バウに水を受けて不安定になります。
流れに入るときなどは、バウのデッキ側に流れが当たるので、さらに不安定さが増します。

② ボートが進まない
ボートの前側に重心がくるので、ボートの先端に流れを受けてしまいます。
それが抵抗になって、スピードを出しにくいです。

③ ボートの前の部分にしか水を当てられない
カヤックは、ボートの「どこに水を当てるか」で動きをコントロールします。
いろんな部分に当てられたほうが、より自在に動かせます。
前傾姿勢が強すぎると、ボートの前部分しか水を当てられないので、動きが限定されてしまいます。

ときには前傾姿勢をとったほうがいい場合もありますが、ときには後傾したほうがいい状況もあります。
大事なのは、「真ん中を踏んでいる」こと。
それができていれば、上体を大きく動かしてもバランスをとっていけます。

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奥多摩の白丸湖で、静水ドリルを開催しました。

S木さん: 踏み込んで押すかんじでボートを動かせていました。スターンエッジに水を当てる動作もばっちりです!
S藤さん: 身体が起きて動きが大きくなりました。スターンスクオートももやりやすくなります。
Aさん: 真ん中を踏み込む意識ができて、グイグイボートが動くようになりました。身体も起きて、安定感も出ましたね。

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GWに春の3日間合宿を開催します。
前半はフリースタイル向けの内容後半はダウンリバー中心の内容です。
まだ若干名空きがあります!

初心者体験・初級クラスもまだ余裕があります。
新しい年号に、新しいことをはじめませんか?