押すには「土台」が必要

晴れの予報だったのに、一日どんより&時々雨な天気でした。


暖かくて、もう今年は紅梅が散りはじめています。
気温が高かったので、川に浮かんでしまえば無問題!

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静水練習を時々しているUさん。
練習課題がみつかるように、講習の前半はじっくりとパドリング練習。

スカーリングの練習の成果が出て、ブレード使いもスムーズになりました。
ブレードで水を捉える感覚がわかってきたので、今回は「押す」についてやりました。

ブレードを「引く」イメージをもってしまいやすいですが、引くだけではボートはあまり進みません。
だって引く動作は、前へ向かうのとは逆方向の意識ですから。
前へ出ていく動き&意識があったほうが、ボートも前に進みます。

パドルを押すために大事なのが、
 ちゃんとふんばれること
なんです。

ふんばりが効かないと、身体、特に下半身を使ってボートを動かしづらい。

ふんばるためには、
 ボートの真ん中を踏み込む
感覚が重要。

座位なのでその感覚が難しいのですが、身体のタイプによって使いやすい場所は違うので、自分に合った場所を使って踏み込んでいきます。

ボートの真ん中を上から踏み込みながらパドル押すと、おなか、背中、下半身にぐっと負荷がかかるのを感じます。
その感覚がある瞬間、ボートがグイッと進みます。

ちなみに、水のキャッチができているからこそ、踏み込みやおなか周りの負荷を感じられるので、スカーリングの練習も大事です!

そのほか、リーンでボートの形状を使って動かすのも、やりました。
リーンを保って、ボトムに当て込む感覚。

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後半は踏み込む、ブレードで水を掴むことを意識しながらダウンリバー。
不安定だった流れの中での動きも、フォワードストロークが効果的にできればラクに安定して動かせます。

静水でのブレード使い(=スカーリング)
静水でのリーン
流水での水の当て方
流水でのパドルのタイミング


など、また新たに課題ができました。
次回までにやってみてくださいー!


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グラビティは、基本動作を根本から考えます。

中級、上級のパドラーこそ、発見があるかもしれません。
春の増水シーズン前に、見直してみませんか。
グラビティの中級コース