目的意識はヒトをダメにする

すっごい個人的なことなんですが、先日、
哲学カフェ@ハライチに行ってきました。
月に一回、哲学について語る会です。

今回のテーマは、
「目的意識はヒトをダメにする」。

えっ、目的ってあったほうがいいでしょ、と思いますよね。
よーく見てください。
ダメにするのは、「目的意識」です。

例えば、カヤックに乗って、あの場所へ行きたいとします。
「あの場所」が目的=ゴール地点。

そのときに、曲がってもなんでもいいので目的まで行ければ、それでOK。
水に浮かんでるのが気持ちいい!とか、おもしろいなとか、楽しめるといいです。

「あそこへ行きたい」と漕いでいるのに、思いのほか真っ直ぐに進めなくて、今の自分にダメ出しをしている
というのが目的意識で苦しくなってる状態?

目的意識にとらわれて、今は欠乏している状態だととらえると、今を生きられない。
完璧にできないとダメという思い込みが強くなってしまうと、なんだか楽しくなくなってしまいます。
あそこに行きたい、と思ったときに、ボートが曲がってイライラする、みたいな。

だから、目的意識にとらわれるのはよくないことなのかな?
‥なんてふうに、哲学でわかりにくいことをカヤックに例えて考えたのでした。

カヤック脳(笑)。

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白丸はまだメンテナンスで利用できないので、今回は沢井のエディで漕ぎました。
冬型で北風は吹きましたが、日向はポカポカで暖かく漕げました。
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今回のテーマは、「水のキャッチ」。
水をいかにつかむか、をやりました。

カヤックは、水泳のクロールのように、水を捉えて、それをきっかけにボートを動かしていきます。
なので、水をとらえられないとボートが思うように動きません。

前回は右側の水がちゃんとつかめなかったために、パドルに体重を載せて沈してしまうことが何回かありました。
しっかりブレードで水をつかめるようになると、ボートの外に支えができるので、安定感も増します。

水を捕まえるためには、ブレードの角度がとても重要。
ブレードを水に入れるときに、スパッと抵抗なく入る感覚があると、水を捕まえやすいです。
反対に、ブレードの面に水圧を感じて、潰しているような、なでているような感覚のときには、水をうまくつかめていません。

まずはその違いを感じられること。
いい感覚とうまくできていない感覚の違いがわかってくると、だんだんとつかめるようになってきます。

パドリングのフォームに囚われていると、水のキャッチがしづらくなってしまいます。
例えば、腕を伸ばして遠くから捕まえる、とか。

腕を伸ばして水を捕まえようとすると、パドルが水面と水平の関係になるので、ブレード面で水をつぶす形になりやすいです。
パドルは垂直に近い形になっているほど、水をとらえやすいです。
なので、肘は軽く曲がって腕全体を柔らかく使えるような自由さがあるといいです。

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水を掴む感覚ができてくると、ボートの進みがよくなったり、方向修正しやすくなったりします。
いい感覚がつかめてきて、厳密にまっすぐに進もうと思わなくてもOKです。
曲がったら直せばいい。
ひっくり返ったら泳げばいい。
くらいの開き直りがあると、気楽にのびのびと動くことができます。

水の上に浮かんで動かす感覚を楽しんでいきましょう!

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