白丸にコンポストトイレを設置しました

白丸(奥多摩ベース)、実は下水がやばかったです。
「吸い込み」と呼ばれている排水の方法で、簡単に言えば垂れ流しの状態です。

なので、トイレがずーーーっと使えない状況でした。
トイレを使うと、沁みだして臭ってしまうから。

そこで、コンポストトイレをいろいろと調べたのだけれど、どれも3桁(100万円クラス)のものばかり。
しかも「直接問い合わせて」みたいに、価格が不明瞭。

しばらくしてから見つけたのが、こちらのコンポストトイレ。


(写真:ゲストハウスikkyuのサイトより引用)

設置しているのは、太陽光発電だけのオフグリッドの宿「gesthouse ikkyu」。
「ああ、こんなトイレを使った宿があるんだー」なんてチェックしてました。
そしたらなんと偶然にも、2か月後に友人が手配してくれたのが、その宿!
トイレに入って「ああーー!このトイレ、知ってる!!」ってまさかの出会いでした。

森さんの作っているかわいいコンポストトイレ。
クラウドファンディングをしていたときに、2台をゲット。

その一台を外トイレに設置しました。
小屋を作ってくださったのは、三澤さん。
軸組工法という昔の大工さんは普通にやっていた家の建て方。


材料の運搬も一仕事で、白丸の坂道をなん往復もしました。
三澤さん、ありがとうございました。

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そのかわいい小屋の中に
 デデーーーーン!
こんなかんじ。


便座部分がなければ、トイレとは気づかないデザイン。


開けると、こんなかんじ。

奥の大きい穴が大便。
手前が小便。

コンポストトイレは、水分が多いと分解できないので、大と小と分ける必要があります。
大便はぐるぐるとかき回せる容器へ、小便はポリタンクへと別れます。
この白い部品(セパレーター)が重要なんです。


(写真:コンポストトイレREFEELのページより引用)

ぐるぐる回す容器には、竹チップを投入。

うんちしてみましたが、ぜんぜん臭わない。
すごいです。

竹チップや腐葉土が分解するには、限度があります。
目安としては、5人程度が1日/2回うんちするくらいの量なら、だいじょうぶだそうです。

ただし、トイレットペーパーは分解に時間がかかるので、別にしなくてはいけません。
自分のお尻を拭いたのを見られたくない‥という方は、
葉っぱで拭いてください。

お尻を快適に拭ける植物の図鑑もあります(笑)


「糞土思想」が地球を救う 葉っぱのぐそをはじめよう
著者の伊沢さんの講演会のとき、普段使っている葉っぱを触らせてもらったのですが、下手なトイレットペーパーよりもふわふわでした。

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このトイレの利点は、
 下水道の配管がいらない
 水道の設備もいらない
 動力は手動
ということで、災害にも強いトイレなんです。

そして、水道設備のない場所にも設置できるので、かなり自由度が高くなります。

白丸湖畔のグラビティ奥多摩ベースにあります。
興味のある人は、使いにきてください!

グラビティ奥多摩ベースは、広場、クラブハウスのレンタルもしています。