フェザリング、やってる?

多摩川上流はマス釣り解禁日だったので、白丸で静水ドリルを開催しました。
流れのないところで、じっくりとパドリングをおさらいしました。

やったのは、スイープストロークとフォワードストローク。
意識するポイントをひとつひとつ気にしながらやるので、案外「やっているつもりでもできてないこと」の発見があったりします。

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例えば、フェザリング

カヤックの初心者のときにいちばん難儀するのが、左手をずらす動き。
フェザーとは、右と左のブレードの向きの違いのこと。
左右漕ぐたびに、ブレードの向きを作る動きがフェザリングです。

基本的に、ブレードは右手でコントロールします。

だから、右手は握りっぱなしで、右ブレードと右手の関係はずっと同じです。(ずらしません。)
反対に、左手はいつも手のひらの中でずらす動きをします。
左手も握ってしまうと、ブレードの角度がうまく作れないので、水のキャッチが甘くなります。
右手の動きを邪魔してしまうからです。

右を漕ぐ時に、右ブレードは右手で向きを作る。
左を漕ぐときにも、左ブレードは右手で向きを作る。
‥これがとーーーーっても大事!

最近のプレイボート用のパドルは、フェザー角が30°とか45°とか、浅い角度になっています。
昔はその角度が90°でした。
だから握りっぱなしで漕ぐことはありえなかった(どちらかが確実に水を切ってしまって、うまく漕げなかった)ので、ずらず動きを身につけられました。

今の浅い角度だと、握ったままでも漕げなくはないんですよね。
でも、やっぱり水のキャッチは甘くなるので、ボートの進みは悪いです。
すごい手数で漕いでいるんだけど、なかなか進まないっていうひとは、疑ってみたほうがいいかも。

そして、パドリングのフォームが悪くなります。
両肩と肘が上がって、体幹を使いづらくなっちゃうのです。
しかも、肩が上がると胴体の旋回動作が小さくなるので、大きなストロークがしづらいです。

冬はグローブをしていることもあって、このずらす動きが意識しにくいのですが、
 肩とヒジが上がる(特にパドリングの後半しゃくってる)
 左右どちらもスカスカして今ひとつ水のキャッチが悪い
などを感じたら、ずらす動きができていないのかも。

特に握りっぱなしは、シャフトが曲がっているパドルを使っているひとに多いです。
いっぱい漕ぐと手首や肩が痛いひとは、初心に戻って、ずらす動きができているかどうか、確認してみましょう!

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