リバーカヤックの選び方:体重と容量

プレイボートを選ぶときに必ず確認したいのは、容量とデザイン。
この2つの要素で「喫水」が上下します。
今回は容量についての話です。

容量とは、ボリュームのこと。
●リットルと表示されています。
(ちなみに、これだけで安定がいいかどうかは、判断できません。
同じ容量でも、ボートのデザインによって安定感が違うからです。
デザインについては、また次の機会に。)

体重と容量のバランスで、グラグラに感じたり、安定よく感じたりします。
容量の小さなボートになるほど、重心をボートの内側におさめておくのが難しく、バランスをとりにくいです。
容量の大きなボートだと、多少重心が真ん中からずれても、ボートの外に重心がはみ出ないので、転びにくくなります。

また、同じボートを使った時、体重が重いひとが乗ると、エッジが水面に近くなります。
ちょっとした流れの変化やリーンのかけ間違いで、エッジに水が乗りやすくなります。
体重が軽いひとが乗った場合は、エッジから水面までの距離が大きくなるので、エッジに水が乗るまでに余裕があるので、安定感があります。

容量と体重の兼ね合いは、目的によっても変わります。
川下りメインだったら、容量がちょっと大きめのボートのほうが、安定感があって川下りが楽しいです。
瀬遊びメインだったら、容量がちょっと小さめのボートのほうが、ボートを立ち上がらせやすいので、瀬遊びが楽しいです。
ただし、適正体重よりもあまりにも軽すぎると、接水部分が小さくなってしまうので、本来意図されていた機能が発揮されにくくなります。

だから、太ったり痩せたりしたからといってボートを替えるひともけっこういます。

最近はメーカーによって、川下りに使うなら●キログラム、瀬遊びするなら●キログラム、といったかんじで適正体重を二種類表記しています。
目的と体重からボートを選ぶといいです。

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今回、Sさんがレンタルで乗ったのは、ジャクソンカヤック/4FUN(適正体重80キロ程度)。
体重70キログラムに対して容量が大きいので、安定しています。

自艇参加のTさんが乗っているのは、ジャクソンカヤック/2FUN(適正体重55キロ程度)。
適正体重で乗っているので、喫水は水面ちかくにあるのでエッジに水がひっかかりやすく、不安定に感じるときもあります。

なので沈するのは、技量が足りないばっかりじゃないです。
容量と体重のバランスで、転びやすかったり、転びにくかったり。
沈してもめげずにダウンリバーしましょう!
泳いでナンボですし(^^)